野菜ソムリエのいる八百屋

冬至のカボチャ

「冬至にカボチャを食べると

風邪をひかない」

という、言い伝えで

冬至にはカボチャが付き物

なのだと思っていました

 

確かに昔は冬になると

新鮮な野菜が途切れてしまうので

「栄養豊富なカボチャで補った」

 

夏に収穫されるカボチャなので

いくら保存がきくといっても

そろそろ限界

「年内に食べてしまわなければ」

 

このような理由もあるようです

 

でも、

おもしろいものを見つけました 🙄

 

カボチャは

「まじない」 ?

_(._.)_

 

一陽来復の冬至の日

 

南方(陽の方向)から渡来した野菜

夏(陽の季節)の野菜

赤みがかった(陽の色)色の野菜

である

カボチャを

陽の気を助長する最高の呪物

(超自然的な霊威や呪力を持つとされて神聖視される物)

とした

 

これは

陰陽五行思想の観点から研究した説

ということです

 

さらに

直会(なおらい)の料理

と、憶測する説

 

神へ供物を捧げ

その供物のお下がりを

神と共に食べるという

神事に良く見られる直会の儀式

と考えれば

神への供物として

舶来の珍しく、貴重だった

カボチャを選んだのも

納得

と、いうもの

 

なるほどね

 

なんだか

ロマンを感じるなぁ~

(^o-)

 

昔の人はそんな悠長なこと

言っていられなかっただろうけど

 

でも、現在まで続いているのはスゴイ

そして

栄養成分なんてよくわかっていなかっただろう時代に

理にかなった事

というのもスゴイ

 

そうそう

「運盛り」

というのもありました

 

「ん」のつく物を食べて縁起を担ぐというもの

ニンジン・ダイコン・レンコン・うどん・ギンナン・キンカン

そしてカボチャも南瓜でナンキン

 

「いろはにほへと」が、

「ん」で終わることから

「ん」には一陽来復の願いが込められているそうです

 

また、

「砂おろし」と言って

胃のほうき、腸の砂おろし

と、呼ばれる

コンニャクを食べる地方もあるそうです

 

読売新聞夕刊(20日付け)によると

ユズ湯は

江戸の銭湯が客寄せに始め

カボチャを食べる習慣は

明治に入って始まったそうです

 

長い冬至の夜にユズ湯で温まりながら

昔を思ってみるのも

いいかもねぇ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

2011年12月21日
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